プロフィール

HN:TAKASHI(タカシ)
出身:長崎
性格:冷静
趣味:お酒・格闘技
目標:海外に住む
目次
はじめまして
はじめまして、タカシです。
私は風俗業界にかかわる前は大学に通う普通の学生でした。
普通に卒業して就職して結婚するんだろうなと漠然と考えていましたが、そのころは不景気で就職氷河期の真っただ中。
なかなか就職が決まらずに悩んでいたところ、知り合いから大手上場企業を辞めて「デリヘルを開業する」というオッサンを紹介されました。
要するに手伝ってみないか?というお誘いです。
他の同級生に置いて行かれている気がしてものすごい焦りを感じていたので、勢いで受けてみることにしました。
オッサンとの話し合い
早速オッサンに会って話を聞くために事務所を訪問した。
そこで話して分かったこと
1,デリヘルの開業の準備はすべて完了している
2,資金はある程度用意してあること
3,時給は1100円で夜の送迎を頼みたい
4,そのほか色々ノウハウが欲しいので大手デリヘルで修行して欲しい(ここが一番の本題だった)
4番の話で私を都合よく使おうとしていることはわかったが、一発逆転で夜の業界で勝負してみたいという気持ちに変わりはなく、チャレンジしてみることにした。
まあ後はなんというか裏家業に憧れてしまったんだよね。
今考えると青臭いけど。
問題があると言えば1点、この時は風俗について全く知らず、童貞であったこと。
そう、私は女の子とキスどころか手をつないだこともない完全なチェリーボーイであった。
童貞がデリヘルのドライバーの仕事を決める
さっそく大手デリヘルの求人を探して送迎のドライバーを見つけた。
童貞だから女の子ときちんと話ができるかは不安ではあったがなるようにしかならない。
覚悟を決めて電話をし面接の日取りを決める。
ちょっと気になったのは「履歴書は持ってきても来なくてもどちらでもいいよ」と言われたこと。
念のためきちんとスーツを用意して面接に備えた。
面接と採用
面接の場所は風俗街の近くにあるマンションの一室。
4LDKの部屋で事務所と女の子の待機室として使っているらしい。
面接官は明らかにヤクザっぽいヒゲの男(オーナー)と、茶髪の30代後半であろう男(チーフ)。
「タカシと申します。よろしくお願いします。」
履歴書を渡すとヤクザ(オーナー)から一声
「合格でいいんじゃないか」
後で聞いたがスーツで面接に来た時点でかなりの高得点らしい。
さらに履歴書を見て二人が笑いながら言った。
「大学新卒ってまじかw まあ来週からきて。服装は基本スーツで」
勤務開始
私のシフトは夜19:00~翌5:00(終了まで)に決まった。
面接でいた茶髪の男(チーフ)は配車担当で、ほかに同僚としてドライバーでチンピラ風の男(ヤスさん)、あとはカエルがつぶれたような顔の中年オヤジ(以降はカス)がいた。
ヤスさんは見た目はチンピラだったが、やさしくノリの良い楽しい人だった。
中年オヤジのカスについては、オーナーやチーフにはゴマをすり、私やヤスさんには暴言を吐く人間として終わっている男だった。
最後にチーフは私の人生に大きな影響を与えてくれた人だった。
社会経験の無い私にとって、いわば師匠といっても良い存在となった。
ちなみに、働くきっかけとなったオッサンには宣伝や配車の仕方・待機所の様子などを情報提供していたが、新規開店したデリヘルは在籍数名とうまくいっていない様子だった。※オッサンのお店は2年後につぶれて音信不通になった(笑)
デリヘルドライバー時代
デリヘルドライバーの仕事は非常に楽しく、私に多くの刺激を与えてくれた。
また、風俗の女の子に接することで、この世の中には様々な考え方や感じ方をする人間がいるということがわかった。
そしてチーフは人望が厚く、人を動かすのに長けた人だった。
チーフから学んだものは今後の人生で大きく活用しているものが多く、特に店長時代ではとても役に立った。
このお店で1年間ドライバーを続けたところで転機が訪れる。
店長にならないか?
ある日仕事が終わった後に、私はオーナーに「飯でも食いに行こうと」誘われた。
自分一人だけというのは珍しいなと思いつつ、24時間営業のファミレスについていった。
オーナー「タカシ、うちの姉妹店舗あるだろ。あそこの店長をやってみないか?」
オーナーは本店のほかに激安店も経営していた。
本店で人気の無い子が移籍するところだ。
最近そこの店長がお店の女の子と夜逃げして、店長の座が空いていたのである。
オーナー「お前は真面目に仕事をするし、信頼できる。お前ならやっていけるだろ。」
チャレンジしてみたい。そう思い受けることにした。
デリヘル店長
こうしてデリヘルの店長として活動を開始した。
店長の業務は女の子のメンタル・体調管理、広告、消耗品の発注、ドライバーの配車など多岐にわたる。
店長の手腕一つで売り上げが大きく変わるため、やりがいのある仕事だった。
給与も歩合でそれなりにもらえたので、羽振りが良くなり女の子にもてるようになった。
チェリーボーイからヤリチン野郎にクラスチェンジしたのである。
そして店長になって3年がたち、お店も安定してきたとき大事件が発生する。
クーデター
本店のチーフが結婚を機にお店をやめてしばらくたった時だった。
中年オヤジの「カス」が本店でクーデターを起こし、お店を乗っ取るという出来事が起きた。
オーナーのお気に入りであった私にも当然影響があり、ヤクザ紛いの男からの嫌がらせが始まった。
どうやらカスは私を辞めさせたいらしい。
一般企業に就職
潮時を理解した私はあっさり店長を辞め、一般企業へ就職しようと考えた。
ちょうど地元の中小企業が幹部候補を募集していたため応募してみた。
面接では大学を卒業してから空白の4年間について聞かれた。
堂々と夜のお店で管理職をしていたことと、女の子を管理していたので人のマネジメントには自信がありますとアピールした。
なぜか合格した。
そして現在に至る
風俗の心を病んでいる女の子に比べたら、会社の問題児などまともなほうだ。
私は入社してからとんとん拍子で昇進していった。
そして現在は100名の部下を持つまでになった。
こうして書いていると我ながら面白い人生を歩んできたなと思う。
このサイトを立ち上げた理由も、昔が懐かしかったからかもしれない。
これから元店長から見た風俗業界を書いていきたいと思うので、興味があれば見て行ってほしいなと思います。