デリヘル嬢を凄いと思った話

4月 16, 2020

これは10年近く前のこと、私がデリヘルドライバーになってすぐの話で、私が風俗嬢に敬意を払うようになったきっかけの一つです。

昔の私は社会常識的な考えから「体を売る」という行為に対して、わざわざ非難するほど強くはありませんが「軽蔑」の感情を抱いていました。

しかし、風俗業界での様々な経験を通してその「軽蔑」の感情は「理解」に変わっていき、嬢に敬意を払うようになりました。

この出来事は鮮明に覚えていますし、当時の自分には相当なショックだったんだろうなと今振り返ると思います。

それでは書いていきます。



私がドライバーになって最初のうちは、ただひたすらホテルや自宅へ女の子を送迎するだけでした。

そのためお客さんの姿を見る機会などなく、デリヘルという仕事がどういうものなのか、頭の中ではわかっていましたが、現実をはっきりとは理解していませんでした。

ある日、デリヘルの派遣が難しいビジネスホテルへ女の子を送迎したときに、その現実にはじめて直面しました。



そのホテルは女の子単独だと入るができないので、着いたらお客に電話をして外まで出てきてもらい、女の子と2人で部屋まで行くという戦術をとっていました。

ホテル前に車をとめて、お客さんに電話して外で待っていると、よれよれのパーカーを着た中年の男が出てきました。

写真はイメージ画像

頭は落ち武者のようにハゲ散らかしていて、体は小樽のようにパンパンです。

・・・まさかこいつか?

と思いながら声を掛けると間違いありません。

近くで話すと酸っぱい体臭と同時に、歯抜けになった口からはタバコが混じった口臭がしてきます。

ある程度距離を取っているのに非常に不快です。

こりゃNGレベルだろ・・・と思いながらも車に戻り、女の子に「よろしくお願いします。」と声をかけました。

すると嬢は笑顔でお客さんに駆け寄り、なんと腕を組んで密着してホテルに入っていきました。

マジかよ('A`)というのがその時の正直な感想で、かなり打ちのめされました。




その日はたまたまお迎えも担当したので、ホテルから戻ってきた嬢に思い切って聞いてみました。

タカシ「今日のお客さんかなりやばかったですね」

嬢「ん?そう?あんなもんでしょ。」

うかない私の様子に気づいて嬢が続けます。

嬢「あのね~お客さんから高いお金もらってるんだよ?よっぽどじゃなきゃえり好みできるわけないじゃない。」

嬢「あのくらいの男とできなきゃこの仕事は無理無理。」

と笑っていました。


ああ・・・自分はものすごい思い違いをしていた。

この子たちは覚悟を決めて、いわばプロとしてこの仕事をしているんだ。

私のように軽い気持ちで働いているわけじゃないんだ。

私は自分を恥じると同時に、この子たちに対する尊敬の念がわいてきました。

それに女の子たちが稼いだお金の一部が、ドライバーの給与になっている。

ならせめて、送迎の車の中では女の子達にストレスなく過ごしてもらいたい

この日以降、そう思うようになった。